ブログ

制作の記録と日記

#00111 何もかもストップ

コロナウイルスの影響で3月に予定していたドイツ・ベルギー(アートと食文化)視察はキャンセルした。格安航空券を買ったのでキャンセル料金が勿体なかったけど、この事態では仕方がない。

出版事業に向けて大判プリンターのテスト印刷を始める。先日は神保町の竹尾でテスト用の紙を数種類購入。インクジェット対応で両面印刷のものは限られているので、インクジェット対応でなくても色乗りの良い紙を探した。複雑なレイアウトは難しいが、アートエマルジョンも選択肢に入るだろう。インクジェットの少部数写真集を取り揃えアジアのアートブックフェアに出展していく計画。

 

#00110 ドイツとベルギー

写真ギャラリーを運営していると当然ながら写真家がギャラリーに来てくれる。ギャラリーにはカフェスペースがあるから、お茶を飲みながらゆっくり話をすることができる。写真家と話をしていると、以前は毎年のように個展やコンペに出てキャリアを作ろうとしていたが今はその活力を失いかけている、という人も少なくない。作品を預けていたコマーシャルギャラリーが解散して発表の場を失ったり、就職、結婚と子育て、親の介護など、人生の中で写真家活動を控えたり辞めざるをえないタイミングがあるのかもしれない。けれどギャラリーに来た人には「辞めないでください」と無責任に言っている。写真家のキャリアを形成するには長い長い活動が求められ、その活動を続けられる資質こそが写真家だと思っているから。

『良い写真』を撮る人なんて山ほどいる。作品をまとめるスキル、センスは高いレベルの表現者になればなるほど拮抗している。短期的なキャリアを見ると、作品の優劣を競うことが重要視されている(もちろんそれも大事なんだけど)が、緊張感を保ち続け写真を撮り続けることが何よりも重要なわけで。だから写真家は長生きしなくてはいけない、と笑い話のように言うんだけど、かなりシリアスな話だと思う。

レベルの高い作品を長期間にわたり作り続けられるかどうか。写真に飽きないことが肝要だ。

 

 

3月はベルギーと、ドイツはミュンヘン へ視察。ギャラリーと古本屋とビール工房とバー巡り。アートと食文化をどのように組み合わせ、機能させているのかを具体的に見て回ろうと思っている。

 

#00109 ギャラリーとカフェバーと古書店と出版社と

ギャラリーの企画は月に一回で変わっていくので、展示作家と連絡を取りながら落ち着いて企画を進めることができる。展示する写真家も若手中堅ながら経験豊富な人ばかりなので、こちらがアレコレ何かをするという事もない。3月までの展示が決まり、4月以降で展示してくれる写真家探しと打ち合わせを繰り返して行く。

 

カフェバーはカフェタイムの利用がほとんど無く、19時以降の来客が少し、といった感じ。山梨の男性はよく飲む人が多いので、バータイムの利益でどうにかなっている。酒場として使ってもらえるのが経営としては有難いが、展示作品を管理する点ではハラハラすることもあり、お客さんのアルコール配分を少し気をつけていく必要があると感じている。あくまでギャラリーなのだから。それでもうちに来てくれるお客さんの優しさには助けられていて、ギャラリー運営の為にとカンパしてくれたりたくさん注文してくれたり。時間とお金をかけてカウンターを作った意味があった訳だ。

飲食の提供に関して新しいプロジェクトが進みだしていて、西桂町を代表する特産品が生まれるかもしれない。

 

古書店としては山梨県の古書組合に加入し、さっそく来週から東京の古書会館の市場に行ってみようと思っている。入札のルールはまた今度山梨の理事長からレクチャーがあるみたいなので、市場へは顔を出すだけだけど、どんな写真集が流通しているのかを知りたい。写真集に囲まれて生きていけるなんて考えただけで嬉しくなる。仕入れの為の資金は公庫から借りることができた。借金返済のためにもどんどん本を買って利益を出していかないと。自分の写真集コレクションはまだ売ったことがない。売りたくないと思ってしまうので、仕入れた本を躊躇せず売ることができるのかが唯一の心配要素だ。

 

出版社を作るためにあれこれ考えてきた。家のスペース的に輪転機を買うわけにもいかず、A2サイズのプリンターでは写真集のサイズがかなり制限されてしまうし、印刷コストもかかる。印刷コストを抑えるためにも思い切って大判プリンターを買うことにした。来週末にはギャラリーにB0サイズのプリンターが届く。このプリンターを使って写真家のプリントや写真集の製作をしていく。写真集に向いているロール紙の選定に時間がかかるとは思うけどコツコツ進めていきたい。