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制作の記録と日記

#00068 モノクロフィルムで

私生活の大きな転換点を迎え、心境にも変化が起きている。自分の身の回りを記録しようとフィルムカメラを探している。

今まではプライベートを撮影しようとは考えてこなかったし、自分はそのタイプではないと思い込んでいた。内容に特化した作風は荒木さんとかナン・ゴールディンに任せておけばいいとさえ思っていた。持っていたフィルムカメラは既に売ってしまっていて、大学から借りている8×10で撮影する以外は全てデジタルに移行しているから一から買い直さないといけない。先日は新宿西口の中古カメラ屋を回りカメラ探し。未使用のモノクロブローニーフィルムが大量に余っているので、できれば6×7サイズのカメラが良いがなかなか理想的なものが見つからない。35mmは安くて状態が良いのが並んでいるが......。

中古カメラ探しと並行して都内のギャラリーも回ってきた。今回は馬喰町エリアと曳舟エリア。新しくできたところも含め、ヨーロッパの展示スタイルを採用しているギャラリーが多い印象だった。

 

移住した町にアートギャラリーを作ろうと具体的に動き始めた。古民家の物件が確定し、上下水の工事に入る。外は古民家で、中は洗練された展示空間というギャラリーは全国に山ほど作られていると思うし、もう少し違うアプローチでギャラリーを作れないかと考えているがまだ最善策は出てこない。

#00067 アイデアと継続力

リアルファーのシリーズを開始して3年。同時並行で進めてきた幾つかの作品も形になり始めている。今年はその発表の年になりそうで、春までは会場決めや自家製写真集作りの準備で追われそうだ。

3月下旬に香港で開催されるアートバーゼルに視察に行こうとチケットを探す。チケットはそれほど高くないがホテルが高い......。今月はその他にも登山道具や撮影機材の購入、中古車探しのためにインターネットで検索ばかりしていて、やりたいことが山ほどあるのにパソコンの前で買い物ばかりしている状態が続いていた。制作費が一気に減っていくが趣味の買い物ではないので気分が上がらない。でもようやく行動できるので作品作りで発散したいと思う。

 

自分の中にあるテーマを掘り下げること。魅力的なモチーフと出会うこと。撮影方法を構築すること。プリントの良し悪しを理解すること。テーマとモチーフに対して最善の展示を考えること。自作について整理した言葉にできること。写真を始めて10年が経とうとしている。