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制作の記録と日記

#00070 やること

これからやってくる忙しさにソワソワしている。香港視察ではアートバーゼルの他に現地の面白い写真家を見つけることが目的の一つになっている。思えばアジアの若い写真家のことをあまり知らない。調べたこともないかもしれない。いつもヨーロッパやアメリカの作家ばかりをチェックしていて、アジアに目が向いていなかった。日本で、しかも地方でアートギャラリーを開くなら、アジアの写真家を積極的に展示する場所にしたいという思いが出てきた。今回の視察はその第一弾という感じで、東南アジアや韓国、中国の写真家も継続的にチェックしていこうと思っている。自分もそうなんだけど、ドイツやアメリカの文脈に影響を受けている若手写真家が多いから、なら本場の作家を見た方がいいかなという感じでいた。今まで目を向けていなかった国に、その国独特の表現方法や文脈が発生していると面白いのだけど実際に見てみないと分からない。一年に行ける国はアジア数カ国とヨーロッパ数カ国だけで限度があるわけで、毎年エリアを変えながら写真表現の現場を見て歩いていきたい。

 

ドローンを新たに購入する。今度のは本格的なもので4kも撮れる。今までの制限されたアングルから解放された時どんな写真を撮るのだろうか。

自分がいて、見ている物に対して何かが反応し、カメラを構えてシャッターを切る。そんな当たり前の撮影行為から、モニター越しの風景にカメラを向けていく撮影に変わる。そのモニターに映る映像もドローンが撮影している。自分の目がカメラになったら、と妄想したことはあるが、カメラを自分の目のようにして撮影する日が来るとは思っていなかった。

#00070 牛を撮る

牛撮影を再開。この2ヶ月は牛の撮影に時間を作ることができずにいたが、スケジュールは自分で作らないと次々に埋められてしまうものだと思い直し意識的に時間を作るようにしている。撮影の依頼があることは非常にありがたいしやりがいもあるのだけど、そればかりに気を取られているとあっという間に時間が過ぎていく。

制作の時間を作ること、意識を切り替えること、じっくり写真のことを考え続けること。器用にやっていけるタイプではないのはもう分かっているので、じりじりと登っていくしかないだろう。

 

ドイツ視察に向けてドイツ語の勉強。関口存男さんの講座を知り3巻まとめ買い。内容はドイツ語版フォレストといった感じで初歩的な部分を分かりやすく丁寧に進めてくれるのでコツコツタイプの自分にぴったり。ドイツ語を始めて1年以上経つがようやく自分に合うテキストが見つかった。なので今までの簡易的なドイツ語本(何冊あるだろう!)は全て不要なものになってしまった。最初からこの本に出会っていれば...と悔やむが仕方ない。3月末までにひと通り終わらせておきたい。

 

#00069 アートギャラリーとドローン

練習用に購入したおもちゃのドローンはあっとゆう間にロスト。1万3千円はドローンとしては安いが......ちょっとした喪失感を味わっている。実際の仕事ではファントム4を使うなら回りくどいことをせず直ぐにファントム4を買えばいいじゃないかと思うこともあるが、ロストの恐怖心が今日生まれてしまったのでもう1台くらいは安いドローンで練習する。

 

先週は京都のアートギャラリーを回り、オーナーから色々話を聞いたりギャラリーのレイアウトを見て回った。京都のギャラリーは都内と比べてアットホームな雰囲気が印象的で、アーティストに寄り添って運営している印象を受けた。こんな良い雰囲気なら京都を拠点に活動しているアーティストが多いのも頷けるし、あれだけ多く発表する場があるのも羨ましい気がした。5月にまた京都に行く時は今回知り合えたオーナーのギャラリーにも行こうと思う。京都エリアには、これから自分がやっていこうとしているやり方と同じ『アーティスト兼ギャラリー運営者』というケースが何軒もあって、今後の参考になりそうだ。