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制作の記録と日記

#00086 写真ギャラリー工事と撮影

ギャラリーの工事は半分が終わったところ。残りは床を張りトイレを設置し、壁の塗装と入り口の扉の取り付け。

壁面の高さは3m以上あり、厚い合板を張ってもらったのでどこにでも釘が打てる。写真作品を展示するギャラリーとしてお金をかけなくてはいけない部分だ。特に巨大なフレームを展示する場合は強度が重要になってくる。何度も塗装し直せるように壁にクロスは張らない。

プレオープンはゴールデンウィーク。その展示が終わると来年の本オープンに向けた準備と工事の再開。

 

合間合間に入ってくる撮影の依頼と向き合いながらギャラリー工事の繰り返しだが、自分の撮影の時間も今年はきちんと確保したい。ジャングル撮影の準備もかなり進んできて、ある程度のリサーチが済んだ後は専門家と相談しながらスケジュールと撮影内容を確定していく。すべての計画を同時にちょっとずつ進めているから粒立てて見ると何も進んでないほど遅い。自分のペースを大事にしすぎるのも問題が出てきそうで、次の大事な撮影仕事が終わったらギアを変えてペースを上げていきたい。

 

去年の秋もそんなことを思っていた気がする。

#00085 写真ギャラリー

山梨県西桂町に移住して2年。西桂町に写真を中心とした現代アートギャラリーを作っている。今は天井と壁面、床、スポットライトレール設置など最低限の設備工事が始まったところで、今後1年をかけてカフェカンターやブックスペースなどを作っていく。お金を貯めたり助成金を応募しながらなのでリノベーションのスピードはかなりゆっくりだけど、着実に進んでいる。

 

ギャラリーの名前は「スプリングギャラリー」。西桂町が湧き水(スプリングウォーター)が豊富に出ることからつけた。芸術に縁がない地域に突如現れた(湧き出た)アートギャラリーという意味も含まれている。写真表現を山梨から盛り上げていきたい。

 

都内の写真ギャラリーも新しい動きがこの5.6年で増えてきたと思う。Alt_Medium、IMA Gallery、Kanzan Gallery、RPSなど写真家たちで運営しているものから企業や団体が運営しているものまで様々で、写真ギャラリーのメッカである新宿四ツ谷や六本木とは違う場所にオープンしているのも特徴だ。レベルの高い現代写真がコマーシャルギャラリー以外で見れるようになるのは面白い。写真ギャラリーブームと言えるか分からないけど、今後もこの動きは増えていくと思う。香港で見たコマーシャルギャラリーPERROTINが六本木にもオープンしたのも気になるところ。

 

インディペンデントギャラリーの役割を考えている。意識的でレベルの高い20代〜40代の若手写真家は多くいるが、その中から現代アートの世界で渡り合える作家を探していくしかない。今年は展示を見る機会を出来るだけ増やしていく。

 

 

 

#00084 リサーチにかける時間

 この2ヶ月は次の撮影のリサーチ。机でパソコンに向かう日々が続いている。どうにかこうにか前に進んでいる気になっているが、撮影とリサーチの比率が0:100の状態はあまり落ち着くものではない。

 

撮影地は南太平洋のジャングル。野営のための準備は少しずつ整っている。あとはカメラ。シノゴ ポートラ400かNIKON D850か。描写力に関して差はあまり感じられない。ジャングルは暗く歩きにくいので機動性も必要だ。となるとD850か。フィルムの場合は飛行機を何度も乗り継ぐのでX線の心配も加わってくる。X線のかぶりが作品としての付加価値になることも考えるが、その手法は特に新しいものではない。

 

写真を知れば知るほど、新作を考える時に過去の写真家の作品が頭をよぎる。それでも出来る限り新しいと思えるものを作りたい。多くの組み合わせの中から、作品にとって最善の方法を。