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制作の記録と日記

#00004 絵を作る事

土曜日は牧場で撮影、日曜は都内に出て展示を回った。友人や知人、ベテランのアーティストが作品を発表している姿を見に行くと沸き立つものがある。いい刺激になるといいけど、その気合が空回りすることが無いように注意したい。

 

この数年は画面構成について考えることが多い。平面的な構成、レイヤー化した構造、またその構造に意味を込める作業。自分の尊敬している写真家は、この作業、つまり絵を作っていく事に興味がなくなってしまったのだと思う。最終的な絵の凄さ、その絵を作り出すまでのプロセス、構造の組み立て方を含めて尊敬していたので、今回の写真を見たときに少し寂しい気がしたが、それもまた写真であることは変わりないし、撮影場所を選択し、構図を決める工程からは逃れることは難しい。また戻ってきてほしいけれど、それはファンの押し付けだというものだろう。自分なりの方法論を作り出し、コツコツと目指すべき山を登っていく感覚。自分もやっと分かり始めた感覚だ。いつかその自力でよじ登った山に興味を無くし、そこから降りたくなる日が来るのだろうか。

 

今日はグループ展の打ち合わせがあった。今年は個展もあるし、今までの人生で一番忙しい年になるのは間違いなさそうだ。なるべく自分の作品を考える時間を確保しながら、制作を進め、人の手伝いや頼まれ事をこなし、プライベートも大切にする、、、。思いつく順番が優先順位なのだろうと思った。