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制作の記録と日記

#00042 ドイツ銀行

先週末は天気も悪かったので原美術館「そこにある、時間」ドイツ銀行コレクションの現代写真展に行ってきた。ドイツ銀行は世界屈指のアートコレクションをしていると有名で写真だけでも約5千点を保有していると書いてあった。原美術館は小さい館なので展示数的に満足できるか不安だったけど、名前を聞いただけでは作品を思い出せない作家が多かったので行ってみたいと思っていた。

ポルケの”被曝”作品やアネット・シュトゥートの作品は初めて見た。ベッヒャーの作品の隣にイドリス・カーンのベッヒャー複写作品があって楽しかったし、大型カメラの作品からフォトグラムまで幅広い写真の性質が伝わってきてドイツ銀行のコレクション部門恐るべし、という感想。

 

森の作品に新しい構造を加えてプリント。迫力のあるイメージになったがステロイド過多に。構造を後から加えることは危険で本来ならやらないことなんだけど、実直に大型カメラで撮影し続けているこのシリーズに何かのエッセンスが必要なのかどうかを考えるだけなら無駄ではないわけで、その実験。力強いイメージに頼ってはいけない、でも頼りたくなってしまう。ここが踏ん張りどころ。