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制作の記録と日記

#00076 アートフェスティバルの視察

アートフェスティバルとインディペンデントギャラリーの視察旅行が終わり、トランスファー先のイスタンブールで一息ついている。残りの飛行機が少し憂鬱だがこれ以上歩かなくていいと思うと嬉しい。そう思ってしまうほど今回の旅は少しハードだった。ベルリンはバスと地下鉄、トラムが充実しているのでスマートフォンを頼りに回れば良かったが、ドクメンタ14とミュンスター彫刻プロジェクトはそうもいかず、歩いて歩いて作品を見て回った。各フェスティバルに最低3日は必要なほどのエリアと作品数にもかかわらず、ドクメンタは2日、ミュンスターは6時間という日程はさすがに厳しく、ミュンスターでは慌てて作品を探し記録を繰り返すことに専念するしかなかった。相変わらず詰め込み癖は治らない。

 

ドイツのアート事情も変わり始めているようで、5年前まではベルリンはアーティストにとって理想的な状況だったのに今やそうでもないらしい。多くのアーティストやギャラリストがベルリンに集まってきたため賃料が高くなり、他の国の主要都市と大して変わらなくなってしまったようだ。ベルリンから数時間で行ける郊外に大きなアート施設ができたり新しい動きが始まっている。ベルリンミッテ地区のギャラリーも移転しているところがいくつもあったし、今後の動向をチェックしていく必要がありそうだ。

 

自分のギャラリーはというと、9月から本格的な工事が始まっていく予定。まずは内壁とライトの工事から始まり展示内容を確定していく。今回の視察がいい方向で効果が出るといいが、単なるベルリンのアートシーンのモノマネにしないように意識していかないといけない。