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制作の記録と日記

#00103 費用がかかる

備品を買い続ける毎日。カウンターチェア、本棚、食器類、調理器具に電飾看板。資金は気持ちいいくらいに減っていく。何から何までピンキリで、一つ一つにこだわっていくと合計金額はとんでもない額になるので油断ができないが、それでもできるだけチープに見えない空間や道具に揃えたいので選ぶのに時間がかかる。会社運営の責任を持つことがどれだけ荷が重いかを肌で感じている。

 

3ヶ月前までは頭の中は写真表現のことで一杯だったのに、今は経営のことと料理のことに意識のほとんどを持っていかれてる。この感覚は5年以上なかったので不思議な気分だ。営業が始まればまた写真モードに戻るだろうけど、モードが切り替わらずに「写真ってなんだっけ?」という状態が続いたらと思うと恐ろしい。

 

 

カメラマンや他のバイトを週3,4回しながら、できるだけ制作時間を増やして貧乏生活。年に1回は個展を開き、コツコツ貯めたお金で写真集を作る。意識を高め続けるために写真家の個展やワークショップにも頻繁に通い、コンペにも積極的に参加する。そんなシンプルでストイックな生活が写真家モードを維持するんだと考えていた。

 

今の自分は写真家に向かっているのだろうかと考えることもあるけれど、レベルの高い写真表現に囲まれて生きていく道はこれしか考えられなかったのだから仕方ない。ギャラリー運営のノウハウをこれからの3年間で獲得していく。