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制作の記録と日記

#00108 古本屋開業

現在古書組合の加入準備を進めている。準備と言っても加入金を払えば組合員になれるので、そのお金を集めている。

古書組合に加入するメリットは何と言っても仕入れ手段が大幅に増え、仕入れが楽になることだ。持っている本を売るのは比較的簡単でも、売るための本を手元に増やすのは難しい。10年くらい前に流行った、せどりによる仕入れも今は簡単ではない。学生の頃はブックオフに行き、並んでいるアート系の本の値段を調べるのが好きだった。500円で売っていたケイト・モスの写真集が、中野のアートブック専門店では6000円で売られているような時代で、ブックオフのアートコーナーはお宝が眠っている場所だった。今はほとんどの本がネットで出回っている価格帯に準じていて、面白みのない場所になってしまった。

 

写真集や画集などのアートブックを専門に扱う古書店山梨県には無いので需要が出ると良いけど、今はどの古書店もネット販売がメインになっていると聞く。自分も古本屋巡りが好きで都内に行く時はできるだけ本屋に行くが、本の買い方はこれまでとは違ってくると思う。ドイツへの買い付けも準備しているが、それは利益の出る本を大量に買うというよりはプレミアになっている高価な写真集を見つけてくるのが目的なんだけど、20万円をかけて買い付けに行き、その費用を超える利益を出す苦労を考えたら息が少し苦しくなる。「日本の古本屋」の海外版のようなサイトもいくつかあるわけで、ネットで海外の本屋から直接買った方が合理的だ。それでも行く理由はドイツの文化やアートシーンも同時にリサーチしたいから。いつものように詰め込み旅になると思う。