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制作の記録と日記

#00113 兆し

体調は良くないし作品はうまく仕上がらないしギャラリーは開けられないし。将来の展望を生きがいに生活している人間にとってはこの先の見えない状況は本当にしんどい。明日のために今日を頑張るっていうのは、より良い明日がある前提だったのか。これからもっと酷い状況になる可能性もあるわけだけど、それでも日々努力できる人にならなければいけない。

 

小さな町で生活するのは良い事も悪いこともある。良いことは、例えば都会であれば一瞥されて終わるような行動やビジネスもきちんと見てもらえたり注目されたりする。これから始めるクラフトビール会社設立も賛同者が少しづつ増えてきて、足りない資金はクラウドファンディングにつなげていけそうだ。

悪いことは、ギャラリーを再開させたいが展示をすれば東京や甲府方面から人が来るわけで、この小さい町で感染者1号を出してしまう可能性を考えると怖くて再開できない。よそ者であればなおさら笑えない。田舎の怖いところである。

 

コンペに出していた作品が返却されてきた。戻ってきた作品ほぼ全てが真っ黒く変化していて、定着が全くうまくいっていなかった事に気づいた。これでは通過しないわけだ。もう一度現像プロセスの改善を行い、来年のコンペに備えよう。木材にプリントするのは現像が思ったようにできず成功率は3割。だけどやるしかない。

35歳を過ぎると応募できるコンペが極端に少なくなり、自分のようなメーカーギャラリーには通らない作風ではどうやってキャリアを作っていくのかと考え込んでしまう。1_WALL、もっと若い頃から挑戦しておけばよかったと思っても遅い。

 

作品作り、ビール会社設立の準備、子育てが今の生活ラインナップ。子供も今月で3歳になり、少しづつ手が離れてきた感覚がある。目を離したら死んでしまうかも、という恐怖心は薄れてきた。これからますます手がかからなくなってくるのだろう。なるべく毎日写真を撮り、成長を残していきたい。