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制作の記録と日記

#00079 環境の変化

写真ギャラリーの予算が確定し、いよいよ本格的な準備に入る。予算が分からないうちはどれだけ内装を考えても無意味に感じる。予算があって初めて材質やグレードを決定できる。ようやく慌ただしい日々が始まる。

 

ファッションフォトグラファー、ビル・カニングハムのドキュメント映画を見る。シンプルで質素な生活。自分の美意識に素直に反応し、それ以外のものには目もくれない姿が印象に残った。自分もずっとそうありたいと思う。最近は涙もろくなっているせいで何でも簡単に泣いてしまう。映画を見ながら写真家にアトリエは必要か考えていた。ビルのようなスタイルなら必要ない。フィルムはラボに出し、写真は雑誌上で発表される。ネガの保管室で寝泊まりしているような状態だったが、そこさえきちんと纏めておけば十分そうだった。

 

35歳になり、写真家の生き方をつい考えてしまう。写真家とは職業ではなく生き方だ、という言葉はいつどこで読んだか忘れてしまったが妙に納得したのを憶えている。写真家になりたいと思いながら10年が経ってしまった。緊張感を保ちながら撮り続け、発表し続けること。写真とは何かを考え、古今東西の写真表現を学ぶこと。当たり前に続けていかなくてはいけないし、そこから先はまだ分からない。35歳がターニングポイントになりそうだ。

#00078 夏休み1ヶ月

講師の仕事のない8月は絶好の制作シーズンなのに、この2週間連続の雨で予定が総崩れ。デスクワークのみで過ごすことに。完全に引きこもり生活。今週末まで晴れ間がないようで、なんとかならないもんかと毎日うなだれている。気晴らしのアルコールも飲まずスイッチが入らない。

実際は雨でもやることは山ほどある。ドクメンタ14とベルリン視察をそろそろまとめないといけない。新しいプロジェクトを進める時間を確保したいが、撮影の時間が少ないとどうしても焦ってくるので、どうにか晴れた日に撮影して心を落ち着かせてから取り掛かりたい。

#00077 もう一ヶ月

前回の投稿からあっという間に一ヶ月経ってしまった。忙しいというより落ち着かない時間が多かったと思う。慣れないことが多いのは必要以上に体力を使う。これからの一ヶ月はコンペの準備とこれから始まる日光写真傘の制作に時間を使っていく。テストの繰り返し。