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制作の記録と日記

#00099 展示の計画

妻の妊娠から出産、子供との生活を撮影し新聞紙に転写するシリーズは安定期に入り、後は積み重ねていくのみというところまで形になってきた。1_WALL展以外ではまだ発表していないし、子供も生まれて1年以上経つのでここらで一回まとめて見ようと思い始めている。写真の選定と新聞紙の組み合わせを行い、製版してコツコツ刷っていく。写真集を作るには作品を高精細でスキャンする必要があるし新聞紙用の紙に印刷する方法を見つけなければならなかったが、ツテを頼ってどうにかベストの方法を知ることができた。

ニコラス・ニクソンの「The Brown Sisters」やフリードランダーの「Maria」など、自分近い存在の被写体を撮り続けることで立ち上がってくるもの。愛しさと、残り時間の予感。自分の場合にはそこに新聞というメディアの寿命も加わってくる。どれが先に終わるのか、考えたくはないけど意識してしまう。

11月後半から12月いっぱいはスクリーンプリント作業に追われそうだ。

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#00098 スキャンの精度

ジャングルのフィルムスキャン作業の日々。分割撮影をしているのでトーンや明るさをできるだけ合わせてスキャンしないと後の合成が面倒になる。

気になる部分は多々あるが撮影ミスは思ったより少ない。いけるかもしれない。

 

先週は「写真集飲み会」で写真集を買いに高速バスで東京に出かけた。シュトルートの新作とOVERLAPSの写真集、面白いアートブックを数冊購入。日本と海外の写真集の違いを感じる。

 

ギャラリーのリノベーションは相変わらず超スローペースで進んでいる。無い袖は振れない状態が続いているが、理想とするものを作れないと意味がないのでお金を集める仕事に集中しているところ。多くの写真家の作品を発表する場になるよう、後少しの辛抱だ。

#00097 日々の生活と非日常

日々の生活記録を写真に撮り、撮影した日の新聞紙に転写する作品を1年以上続けている。家の中はストックしている新聞紙だらけになっているが写真をどの紙面にプリントするかを考えるために新聞を捨てるわけにはいかないので今後も新聞の山と共に生活していく。

 

ソロモン諸島のジャングルのフィルム現像が戻ってきた。露出は問題ない。撮影初日、落ち着かない状態で撮ったカットなのでピントが少し甘い。撮影場所も的確とは言えず、「こいつまだ掴めてないな」という印象。時系列に合わせて現像に出していくので4日目くらいから撮影の精度が上がっていくのをフィルムで再確認することになる。ここでもまだ掴めていなければ.......考えたくはないがもう一度ジャングルに行く準備をしなくてはいけない。

 

残り約170カットを一気に現像に出す。